大阪府大東市のマンションで4月、大学生の女性が殺害された事件で、大阪府警は12日、この女性の直下の部屋に住んでいた会社員嘉本悟(かもとさとる)容疑者(当時48)を、殺人や現住建造物等放火などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検し、発表した。嘉本容疑者は事件直後に自室に灯油をまいて火をつけたとみられ、急性一酸化炭素中毒で死亡していた。
捜査1課によると、書類送検容疑は4月28日午前7時ごろ、3階に住む吉岡桃七(ももな)さん(当時21)の部屋にはしごをかけてベランダから侵入し、バールで吉岡さんの頭を殴ったり、包丁で太ももを刺したりして殺害したというもの。吉岡さんの体には120カ所以上の傷が残され、死因は失血死だった。
府警が嘉本容疑者の携帯電話を調べたところ、事件前に「縄ばしご」や「灯油」という言葉をネット検索していたという。
捜査関係者によると、嘉本容疑者は親族に「上の階の人に見張られている」「自分が歩くと、上の人も自分にあわせて歩く」などと話していた。府警は近隣住民や友人らに事情を聴いたが、こうした事実は確認できず、嘉本容疑者の思い込みだったとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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