東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブで女子高校生に酒を提供したとして、警視庁は同店経営の堤一彰容疑者(37)=新宿区=を風俗営業法違反(20歳未満への酒類提供)容疑で逮捕し、17日に発表した。店の運営法人「フィガロ」(埼玉県宮代町)も同法違反容疑で17日に書類送検した。
少年育成課によると、堤容疑者はホストの20代男性=風営法違反などの疑いで逮捕、罰金刑が確定=と共謀して3月18日~21日、歌舞伎町のホストクラブ「ARCANA(アルカナ)」で高校3年の少女(18)に、20歳未満と知りながらビールやカクテルを提供した疑いがある。20歳未満とは「知らなかった」と容疑を否認しているという。
初来店の客には年齢確認をしているというが、少女はホストから渡された別の成人の保険証などを使っていた。
ホスト「ナンバーワンになるにはお前の力が」
少女は同課に対し、ホストとはSNSで知り合い、2月に「付き合おう」と言われ交際していると思ったと説明。「店のナンバーワンになるにはお前の力が必要」などと連絡がくるようになり、3月中旬から5月までに計34日間通い、テキーラやシャンパンなどを注文。計173万8700円を店へ支払ったという。
同課は、少女がホストに指示され3~5月、歌舞伎町の大久保公園周辺で客待ちして売春し、50人以上から約200万円を得たとみている。
ホストは調べに、少女を「指名客の1人」と説明。「自分の売り上げを上げるために入店させ、酒を飲ませていた」と話していたという。
同課が店を捜索したところ、20歳未満の身分証が添付された売掛金の「借用書」が複数見つかった。同店は客が20歳未満と知りながら、恒常的に客を入店させていたとみている。(御船紗子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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