18歳未満と知りながら関東地方の高校生の少女(16)に酒を提供したなどとして、警視庁は、新宿・歌舞伎町のホストクラブに勤めるホストで大学生の稲場勇哉容疑者(22)=東京都江戸川区東篠崎2丁目=を風営法違反(18歳未満の立ち入らせ、20歳未満への酒類提供)容疑で逮捕し、10日に発表した。稲場容疑者は「18歳未満とは知らなかった」と容疑を否認しているという。
少年育成課によると、稲場容疑者は昨年4月~5月に計3回、18歳未満と知りながら少女を客として店に立ち入らせ、シャンパンを提供した疑いがある。少女は歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯で稲場容疑者に声をかけられ、店を訪れていた。
援助交際で工面 「お金使うと喜んでくれた」
少女は昨年3月~7月までに計10回店を訪れ、売掛金を含めて計600万円を支払っていた。母親のクレジットカードや自宅の現金を持ち出したほか、SNSで客を募ったり、大久保公園で客待ちをしたりして援助交際をし、費用を工面していたという。
少女は調べに対し、未成年と伝えたが稲場容疑者に「18歳と伝えれば大丈夫」と言われ、入店時に身分証の確認はされなかったと説明。「お金を使うと彼が喜んでくれ、お姫様のように扱ってくれるのがうれしかった」などと話しているという。
警視庁は10日、稲場容疑者のホストクラブの経営者の男性(41)=新宿区=についても同法違反容疑で書類送検した。(御船紗子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル