「女子高校生に興味があったのですか」。法廷で弁護人にそう問われると、被告の男は消え入るような声で「はい」と答えた。弁護人が続けて聞いた。「あなたは元教師で小学生の指導をしていたが、小学生の女子に性的な興味はあったのか」。今度ははっきりとした口調で答えた。「それはまったくありません」
女子高校生にわいせつ行為をしたなどとして、強制わいせつなどの罪に問われた大分市立小学校の元教諭(23)=1月10日付で懲戒免職=の初公判が9日、大分地裁(岩田光生裁判官)であった。
起訴状などによると、被告は昨年4月20日夜、大分県内の駅付近で、自転車で走行中の女子高校生を見つけて追いかけ、上り坂で自転車を押して歩いていたところを背後から体を触るなどしたほか、同年9月20日夜には1人で歩いて帰宅途中の別の女子高校生の背後から両肩をつかむなどしたが大声を出されて目的を遂げなかった、とされる。
被告はこの日、「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、「2021年秋ごろから女子高校生を触りたい欲求を満たすため、県内の駅付近で帰宅途中の女子高校生を物色するようになった」と指摘した。
被告人質問で、担当検事が「実際に女子高校生の体をわいせつ目的で触ったのは何回くらいあるのか」と問うと、被告は「起訴されている事実と、示談が成立した件で合計7回になる」と答えた。
相手を物色する行為の頻度は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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