「脱制服」をすべての女性銀行員に――。佐賀共栄銀行(本店・佐賀市、二宮洋二頭取)は今月から、女性行員の制服を完全廃止した。昨年から始めた服装基準を緩める「ビジネスカジュアル」を、各支店を含む女性行員約180人に拡大した。共栄銀や全国銀行協会によると、制服を完全に廃止した銀行は全国でも珍しいという。
脱制服3日目の4月5日、本店営業部窓口担当の八谷友紀さんは紺色のパンツスタイルに水色のニットセーター、紺色のカーディガンをあわせた。「外回りや書類の整理がある日は動きやすい格好、気分次第で明るい色やスカートもはけるので、幅が広がった」と話す。
共栄銀の「脱制服」は4月1日付。制服貸与の社内規定を廃止し、今年度の新入行員にも制服を貸与しなかった。ただ、パートについてはすでに持っている制服は着用可とした。
着る服の基準は「信頼感・清潔感を損なわない落ち着いた服装」「時・場所・場合に合わせ、お客さまや同僚に不快感を与えない服装」など4点。個性を尊重しつつ、同僚同士の身だしなみチェックも推奨する。
共栄銀の「脱制服」の変遷は揺り戻しを繰り返した。2002年に制服を廃止したが、女性行員から「私服は経済的負担が大きい」といった意見があり、07年にいったん制服に戻した。客からの「制服の方が安心感がある」という反応もあった。
ただ、最近は「働き方改革」や…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル