外資系ホテルのヒルトン名古屋は、管理職(課長級以上)の約40%が女性だ。国内の民間企業は女性管理職が平均1割程度とも指摘されるなか、どうして可能なのか。答えの一つは、意外と身近なところにあるようだ。
「すばらしい仕事をありがとう!」。10月下旬、ホテル最上階の宴会場。インド出身のスニット・ラージャン総支配人(45)が、集まった従業員らに呼びかけた。四半期に一度、各部署で活躍した人をねぎらう「レコグニション(表彰)」だ。会場からは拍手がわき起こった。
ラージャンさんは女性活躍の鍵として「チームワーク」を挙げる。ヒルトン名古屋では、従業員が同僚への感謝の言葉をメールなどで伝える文化がある。7~9月はその強化期間で、期間中に1千通以上のメールが送られたという。部署の垣根をこえてスポーツやボランティア活動に積極的に参加するなど、コミュニケーションを円滑にするための工夫を凝らしている。「小さなことの積み重ねが、女性の活躍につながるのです」(ラージャンさん)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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