20代の女性僧侶が、同世代でゆるやかにつながる交流の場をつくった。住んでいる兵庫県尼崎市と尼をかけて「尼僧(にそう)酒場」。仏教の教えを一方的に発信するのではなく、飲食しながら気軽に語らうことを大切にする。多様な価値観や考え方に触れることで、いくつもの視点を持つことができれば、物事を判断する時の力になるとの思いがある。
会を始めたのは浄土真宗本願寺派の僧侶、唐溪(からたに)悦子さん(27)。戦国時代から島根県にある寺の一人娘で、4月から宗派の専門学校に通うため昨秋、尼崎市に引っ越してきた。僧侶としてできることを考え、一人ひとりが自分自身のことを深く知ることができる場をつくりたいと思った。
SNSで呼びかけ、杭瀬中市場の飲食店「好吃(ハオチー)食堂」で1月中旬、初めての尼僧酒場が開かれた。同世代のITプログラマーや会社員ら15人が参加。小さな店がぎゅうぎゅう詰めになるほどの盛況だった。
- 次回は2月26日
- 次回は26日午後7時半から、尼崎市東園田町5丁目の「コミュニティスペースhinata」で。仏教紙芝居の実演など自作の絵で法話をわかりやすく伝える浄土真宗本願寺派の尼僧・毛利浄香さんをゲストに、「表現すること」をテーマに語り合う。今後は月1回のペースで開催する予定。詳細は尼僧酒場のフェイスブック(https://www.facebook.com/nisosakaba/)で。
袈裟(けさ)を着た唐溪さんは…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル