吉田啓
熊本県八代市で10日夕、女性が刃物のようなもので切りつけられた事件で、熊本県警八代署は17日、女性の知人で鹿児島県鹿屋市永小原町の自称無職、上国料(かみこくりょう)学容疑者(49)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。「切りつけたことは間違いない」と容疑を認めているという。
発表によると、上国料容疑者は10日午後5時15分ごろ、八代市植柳元町の球磨川遊歩道で、鹿児島県屋久島町の知人で舞踏家の女性(45)を殺害しようと、頭部など数カ所を刃物のようなもので切りつけた疑いがある。女性は頭部など数カ所にけがを負い重傷。上国料容疑者は「なたで切りつけた。なたは捨てた」と話しているという。
14日午後には、現場から約11キロ南東の同市坂本町深水の空き家に不審な男がいるのを家主の男性が発見し、通報した。男は逃げていた。その後、付近の沢で軽ワゴン車が転落しているのが見つかり、上国料容疑者名義の車と確認されていた。
署員らが捜索を続けていたところ、17日午前6時ごろ、容疑者を容疑者宅付近で見かけたとの通報を受けた。捜査員が鹿屋市に向かい、午後5時15分ごろ、自宅で逮捕したという。
上国料容疑者は「山から徒歩でおり、バスや電車で自宅付近に帰った」と話しているという。(吉田啓)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル