女性刺され重体、元交際相手は近くで事故 つきまといで警察に相談後

 3日午前0時10分ごろ、福岡県春日市春日原東町4丁目の路上で、「首を刃物のようなもので刺された」と、市内に住む専門学校生の女性(21)から119番通報があった。県警春日署によると、女性は首などに複数の刺し傷があり、意識がもうろうとした状態で病院に運ばれ、意識不明の重体という。県警は殺人未遂事件として捜査している。

 署によると、119番通報があった時間帯に、現場から約500メートル離れた同県大野城市の路上で、通行人から「男性が運転する車が事故を起こした。男性は『具合が悪い』と言っている」と、110番通報があった。男性は病院で治療中という。

 署によれば、男性は20代で、女性の元交際相手。今年2月、SNSを巡って男性とトラブルになった、と女性から署に相談があり、署は男性から事情を聴いた。3月に女性が相談を一度取り下げたという。

 だが8~9月、再び女性から署に、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷などの相談で計4回の連絡があったという。署は男性に口頭で警告をした。

 10月には、男性が待ち伏せなどをしたとして、女性の父親が署に相談。署はストーカー規制法違反容疑で捜査を始め、今月に入って同法に基づき、つきまとい行為などを禁じる禁止命令が男性に出されていた。

 県警は2人の容体の回復を待って話を聞き、男性と事件との関連を調べる。

 女性が刺された現場は、西鉄春日原駅から南東約400メートルの住宅街。近所に住む女性(49)は「午前0時ごろに、『ぎゃー』という女性の悲鳴が聞こえた」と話した。現場付近の道路は街灯が設置されていて、近くの住民は「深夜も真っ暗ではない。終電が走る午前0時前ごろでも、帰宅する人たちがまばらにいる」と話していた。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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