中学校や高校、大学などで教える女性教員の割合が今年度、過去最高になったことが25日、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。文科省は、女性が働きやすい環境整備が進んだ結果とみている。ただ、高校や大学の女性教員は3割前後で、上の学校になるほど割合が小さくなる傾向は変わっていない。
調査は1948年度から毎年行っており、今年度は5月1日現在の状況を調べた。その結果、女性教員の割合は、幼稚園93・4%▽幼保連携型認定こども園94・8%▽小学校62・3%▽中学校43・7%▽義務教育学校54・4%▽高校32・5%▽中等教育学校35・2%▽特別支援学校61・9%▽大学25・9%――だった。
文科省によると、幼稚園と小学校以外は過去最高の割合となった。大学の女性教員数は前年度より約1500人増え、過去最多の約4万9千人だった。文科省の担当者は女性の社会進出や働き方改革などを理由に挙げ、「もともと女性の割合が高い幼稚園や小学校以外でも増えたのは成果のあらわれ。ただ、管理職はまだ少ない。能力ある女性の積極登用が進んで欲しい」と話す。
一方、小学校の児童数は前年度比で約6万8千人減の約630万1千人、中学校の生徒数は同約7千人減の約321万1千人で、いずれも過去最少だった。(伊藤和行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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