理科系の女性研究者のパイオニアといわれる科学者・丹下ウメ(梅子)の墓が移築され、21日に埼玉県新座市の平林寺で法要が営まれた。もともと同寺の墓地にあり、昨年親族が「墓じまい」したが、各地の研究機関や親族などがお金を出し、存続することになった。
丹下は、1873(明治6)年に鹿児島で生まれた。1913(大正2)年、入学対象者を男性に限定していなかった東北帝国大学(現・東北大)に、他の2人の女性とともに入学した。
卒業後、米国のスタンフォード大やコロンビア大などで栄養化学を研究。理学博士となり、帰国後は現在の日本女子大の教授になった。東京帝国大から農学博士の学位も受け、理系で活躍する女性の「元祖」「パイオニア」と呼ばれる。
55年に81歳で亡くなり…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル