知的障害者や精神障害者同士の交際や結婚、子育てまで支援している社会福祉法人が長崎県にある。
12月の日曜日。知的障害がある岩本友広さん(46)と朋子さん(48)夫婦が暮らす長崎県雲仙市のグループホームに、普段は特別支援学校に寄宿している高等部2年の息子裕樹さん(17)が帰っていた。
テーブルを囲み、「僕がキーパーやってるんだよ」と部活動のことを話す息子の明るい声に、2人が顔をほころばせて聴き入る。
夫婦は、ホームを運営する「南高愛隣会」(同県諫早市)の結婚推進室「ぶ~け」の支援で結婚。2005年7月に裕樹さんが生まれた。友広さんは「うれしいなって。涙が出た」とその日を振り返る。
ぶ~けの取り組みが始まったのは20年ほど前。これまでに46組が生活を共にし、子ども8人の育児を支援。今も3世帯の子育てをサポートしている。ぶ~けの立ち上げを担った納谷まさ子さんは「世界のなにより幸せという顔を見せてもらえる。幸せをいっぱいもらっています」と話す。だが、「無責任に結婚や出産を勧めているわけではない」と常務理事の松村真美さん(60)は強調する。
子どもを望む夫婦には出産や…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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