妻と子がいた家に土砂、今も行方分からず 「どうか無事で」願う父

【動画】11人が行方不明の土砂崩れ現場=関田航、平野真大撮影

 能登半島地震で最大震度6強を観測した石川県穴水町。町役場の南東1キロほどの山あいの住宅地では住宅4軒が土砂に埋もれた。5人が死亡、計11人の安否が分からず、救助活動が続いている。

 親戚一同が集まった元日のだんらんは、突然の揺れで一変した。土砂にのまれた家屋を前に、涙を流す男性の姿があった。金沢市の寺本直之さん(52)。ここは、妻弘美さん(53)の実家だった。

 年末年始は例年、妻の両親宅に集まり、新年を迎えていた。東京近辺で働く長男と次男、それに三男や長女と4人の子どもがそろうにぎやかな場。ただ、今年は寺本さんは仕事で参加できなかった。

 1日の地震直後から、家族とは連絡が取れなくなった。それでも「電波状況が悪いからだろう」と思っていた。

 だが、3日にインターネットの地震関連のニュースで、見覚えのある光景を目にした。倒壊した妻の実家。「頭が真っ白になった」

 穴水町役場に確認すると、倒…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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