新型コロナウイルス対応の政府の緊急事態宣言が全国で解除された後も、介護施設では感染拡大を防ぐため、入所者と家族の面会制限が続いている。約3カ月直接会えていない状況に、家族は「早く会いたい」と思いを募らせる。感染防止との間で、施設側からは対応に苦慮する声が聞かれた。
愛知県東海市の70代の自営業男性は、特別養護老人ホームに入所する認知症の60代の妻に2月下旬に会って以来、感染防止のため、面会ができない日々が続いた。面会が制限されるまでは、毎日施設を訪れていた。「会えないという環境の変化で認知症が進むかもしれない。食事はきちんとできているか。話すことができなくなっているのではないか」。気がかりなことは、あげればきりがなかった。
5月14日に愛知県で政府の緊急事態宣言が解除され、男性はさっそく「マスクも着けるし消毒もする。注意できることは全部やって行く」と施設に訴えたが、会うことはできなかった。
愛知県は、政府の緊急事態宣言…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル