平塚学
宮崎県高千穂町下野の会社員甲斐邦雄さん(67)方で26日午後8時45分ごろ、男性3人が血まみれで倒れているのが見つかった。県警捜査1課によると、3人は邦雄さんと、同居する父義人さん(91)、邦雄さんの義理の息子で鹿児島県志布志市の自営業須磨俊(さとし)さん(45)で、いずれも搬送先の病院で死亡した。県警は、義理の息子が甲斐さん親子を刺し、その後自殺したとみている。
県警によると、義理の息子は、邦雄さんの長女の夫。家には当時、80代の邦雄さんの母もいたが、けがはなかった。
県警が母から事情聴取したところ、26日夜、邦雄さんの義理の息子が刃物を持って居間に現れ、邦雄さん、義人さんの胸や腹を刺した後、自分の腹などを刺したという。3人の胸腹部にはそれぞれ複数の刺し傷があった。邦雄さんが刺される直前に110番通報したという。刃物は室内で見つかった。
県警によると、義理の息子からDV(家庭内暴力)を受けたとして、邦雄さんの長女や家族らが宮崎、鹿児島両県警に複数回相談していた。長女は8月以降、子どもを連れて別居。これに対し義理の息子が今月、宮崎県内の長女のアパートに現れ、宮崎県警が鹿児島に帰るよう促し、連絡を取らないよう口頭で注意していたという。
長女は居場所を知られたため、DV防止法に基づく住居や勤務先に近づくことを禁じる保護命令を申請。事件前日の25日には宮崎県内の別の場所に転居していた。
県警は、義理の息子が長女らを探して実家に向かった可能性があるとみて、殺人容疑で調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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