「線状降水帯」による大雨の危機感をお伝えします――。気象庁は6月17日、こんなうたい文句の気象情報を新設した。正式には「顕著な大雨に関する情報」。激しい雨が同じ場所で降り続く線状降水帯の発生を知らせ、災害の危険度が高まっていることを伝える狙いという。
線状降水帯は昨年7月の熊本豪雨の要因にもなった。豪雨災害が毎年続くなか、情報が増えるのはよいことだと思う人も多いかもしれない。しかしこの情報は、混乱を招きかねない危うさも抱えている。
「何のためにこの情報を伝えるのか」「科学的事実に反するとわかっていることを発信するのか」。防災気象情報の伝え方を議論した気象庁の検討会では委員から異論が相次いだ。
どういうことなのか。
まず、防災にどう生かせるの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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