400年以上の歴史を持つ酒田まつりが19日、山形県酒田市の中心部で始まった。コロナ禍が落ち着き、縦横2メートルの大獅子の口に子どもを入れてかんでもらう恒例の「獅子パックン」や「花魁(おいらん)道中」が4年ぶりに復活する。だが、「まつりの象徴」とも言われた「立て山鉾(やまぼこ)」は戻ってこない。2月に解体されたからだ。
立て山鉾は、祭りの400回を記念し、2008年に酒田青年会議所(JC)を主体に、市民らから1千万円近い協賛金も集めて復活させたもの。高さは20メートル近くあった。
酒田は江戸中期から明治後期にかけ、日本海回りで北海道と大阪を商品を売り買いしながら結んでいた商船群・北前船の寄港地の一つ。山車は「栄華を誇ったまちのシンボル」とも例えられた。立体型なのは、京都・祇園祭の「山鉾(やまほこ)」の流れをくむ。
■江戸・上方でも話題に
市立資料館によると、祭りに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル