娘と孫、救えなかったのか 倉敷の男性、喪失感の3年

 喪失感に押しつぶされそうな3年だった。犠牲者の名が一人ずつ読み上げられる間、目を閉じた。岡山県倉敷市真備町で6日にあった西日本豪雨3年の追悼式。同市の三宅常男さん(62)は妻(65)と参列した。

 次女の遥さん(当時27)、孫の愛さん(同5)を失った。

 3年前の7月6日夕。2人が住む平屋建ての借家を、いつものように仕事帰りに訪ねた。20分ほどの滞在。帰宅しようとする三宅さんを、2人は「じいちゃん、またな」と見送った。外は雨が降り続いていた。

 遥さんには軽度の知的障害があり、地元の社会福祉法人などからサポートを受けて子育てをしていた。6日夜に電話で話した支援者によると、遥さんは、音に敏感な愛さんが雨を怖がって寝付かないと訴えた。小学校への避難を促すと、「場所が分からない」と途方に暮れていたという。

「怖い」「助けて」送られたメール

 翌7日朝には、庭一面が浸水

この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。

残り:534文字/全文:922文字

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment