「仕事では申し訳なさにさいなまれ、家庭では焦燥感を覚える」「女性も男性に、経済力という『男らしさ』を求めているのではないか」――。仕事と家庭とのバランスに悩む記者の体験談を「父親のモヤモヤ」として、朝日新聞紙面や朝日新聞デジタルなどに掲載したところ、父親からたくさんの「モヤモヤ」が寄せられました。思わず妻を怒鳴ってしまった理由を自己分析し、「絶対に口に出してはいけない」思いに気づいたという告白もありました。
結婚後、初めての「怒声」
「こうなることは分かっていたんだろ!」
首都圏に住む30代の男性会社員はある日の朝、同じ会社に勤める同い年の妻に声を荒らげた。結婚後、初めてのことだった。
きっかけは、長女(2)の登園準備をめぐる、ささいないざこざだった。その日、男性は急いで出社する必要があったのに、長女の支度に手がかかっていた。送り当番の妻は虫の居どころが悪く、準備に手を貸してくれなかった。ずるずると時間ばかりが過ぎた。長女の機嫌も下り坂に。悪循環にいら立ちが募る中、自制心が、プツン、と切れた。
初めての怒声に妻もキョトンと…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル