娘29歳、いなくなって5年 父親「私が生きている間に、どうか」

中沢絢乃

 大分市横尾の五條堀美咲(ごじょうぼりみさき)さん(29)の行方が分からなくなって、26日で5年が経つ。五條堀さんが住んでいたアパートの近くでは24日、福岡県久留米市から来た両親が警察官らとともにチラシを配り、情報提供を呼びかけた。

 大分県警は五條堀さんの写真や外見の特徴を記したチラシを5千枚用意し、JR大分駅や鶴崎駅でも配った。五條堀さんの父親(67)は「私の娘なんです。よろしくお願いします」と車のドライバーらに窓からチラシを渡していた。

 五條堀さんは2016年9月25日午後11時半ごろ、一人で暮らすアパートで友人の女性と会ったのを最後に行方不明になった。SNSでは翌26日午前1時過ぎまで複数の友人とやり取りしたことが確認されている。携帯電話の微弱電波から、26日午前6時ごろには自宅周辺にスマートフォンがあったことが確認されている。

五條堀美咲さんの情報募る

 失踪理由が見当たらないため、県警は「極めて事件性が高い」とみている。今年8月末までに捜査員延べ約3万2千人を投入。「似たような女性を見た」などといった情報が256件寄せられたが、有力な手がかりは得られていない。

 「美咲がいなくなって5年。何ら気持ちの変化はなく、新しい季節を迎えるたびに娘のことを思い出します。どうにか無事でいて、また顔を見たい。私が生きている間に、どうにか娘と会えたら……」。美咲さんの父親は取材に、そう心境を語った。

 五條堀さんは身長149センチでやせ形、髪は黒髪でセミロング。本人が使用していたグレーのトートバッグ(ポリエステル製、横20センチ、高さ23センチ、奥行き17センチ)とスマートフォンiPhone6s)が見つかっていない。情報提供は大分東署(097・527・2131)へ。(中沢絢乃)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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