技能実習生や留学生が、海を渡って続々と日本にやってきている。外国人どうし、あるいは外国人と日本人の間の「予期せぬ妊娠」で生まれる赤ちゃんもいる。
想定外の妊娠であれば、妊婦が医療機関の支援を受けられなかったり、赤ちゃんが遺棄されたりするリスクは高まる。
加えて、外国人の母親から生まれた子には別のリスクもつきまとう。どの国籍も得られない「無国籍児」になってしまうリスクだ。
婚前出産がタブーの国から来た留学生
2年前、関東地方に生まれた男の子もそんな一人だ。
関東地方の一軒家。2歳の男の子が、床一面に広がるおもちゃの間を跳びはねながら、50代の里父に抱っこをせがんだ。
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男の子が里親夫婦のもとにやってきたのは、生後わずか7日目だった。夫婦にとって里親になるのは2度目だったが、新生児は初めて。あまりの小ささに驚いた。夜中も3時間ごとにミルクを代わる代わるあげた。ぐんぐん育ち、いまは12キロになった。
男の子の両親は、ともに南アジアの国の出身だ。でも、男の子の国籍はない。
「無国籍って何?」。預かるにあたってそのことを聞いた夫婦は、そう言って顔を見合わせた。
男の子はなぜ無国籍になってしまったのか。
支援にたずさわった関係者によ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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