日本の動物園で3頭しか飼育されていない珍しいサル「シロガオサキ」を紹介する本が出版された。タイトルは「今日のモップくん シロガオサキのモップくん観察記」(blueprint刊)。日本モンキーセンター(愛知県犬山市)で飼育されているモップ(雄、17歳)の日常を紹介する同センター公式ツイッターの投稿をまとめた1冊だ。
シロガオサキは、南米の熱帯雨林に生息する体重1~2キロほどの中型のサル。雄の全身はふさふさの黒い毛で覆われ、顔だけ白いことからこの名がついたと言われる。
著者は、ツイッターで「今日のモップくん」を発信している飼育員の根本慧さん(33)だ。モップがいる南米館を2011年から担当している。飼育頭数が多い南米館では、たった1頭のシロガオサキは印象の薄い存在だったという。
14年、同センターの運営が公益財団法人に移管された際、飼育動物を紹介するブログが始まった。ブログ用に毎日モップの写真を撮っていた根本さんは、その振る舞いを面白く感じるようになった。
例えば、餌に対する態度。「他のサルならがっつくのにモップくんは嫌いな食べ物は『ポイする』」。獣舎の床に無防備に寝そべる姿にも驚いた。「野生じゃ生きていけないじゃん!」と感じた。
根本さんの思いとは異なり…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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