子どもが相談しにくい心理とは「いじめ調査アドバイザー」に聞く

 いじめが見落とされたり、見過ごされたりするのはなぜか。教育臨床心理学が専門で、こども家庭庁のいじめ調査アドバイザーを務める石川悦子・こども教育宝仙大学教授は、子どもの心理や、大人たちの置かれた環境に要因があると指摘する。

 石川教授は「子どもには、大人にいじめ被害を相談しにくい心理がある」と語る。全国の学校を対象とした文部科学省の調査によると、いじめられた子どもが被害を「誰にも相談していない」事案は、2018年度以降3万件前後で推移している(コロナ禍で休校が相次いだ20年度を除く)。22年度は3万542件で、いじめ認知件数全体の4・5%だった。

 また、東京都が12年度に9360人の児童生徒を対象に行った調査によると、いじめられた経験があると答えた6195人のうち、「相談しなかった」と答えたのは45・6%だった。

 相談しなかった理由を尋ねた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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