聞き手・高重治香
わが子のかわいい瞬間は、とりあえずスマホで撮影。見返して、誰かに見せて。でも、子どものかわいさを「消費」しているようで、後ろめたく感じることもあります。子どもの「かわいい」と写真の関係について、ストックフォトサービス「PIXTA(ピクスタ)」の事業本部長、加藤あす香さんに聞きました。
私たちのサービス「ピクスタ」は、人物、動植物、風景などの写真を撮った人がサイトに投稿し、企業や個人が有料でイメージ画像として利用するものです。人物写真のうち子どもの写真が多く使われる場面がいくつかあります。
まず、未来の象徴として、というケースです。たとえば住宅や、貯蓄など金融商品の広告で、今後のライフプランを思い浮かべやすくするために使われます。記事やブログで、親しみやすさをアピールするため載せることもあります。他に使用が多いのは、英語教育や食品など、子ども向けの教材や商品の広告です。
インターネットが普及し始めた頃は、動物か赤ちゃんの写真があれば広告がクリックされやすいと言われましたが、今はそれほど単純ではありません。人々の感性はより多様になり、商品のターゲットも細分化され、求められる写真もさまざまです。
加藤さんが子どもの写真を撮る時に考えていることや、いま住んでいるシンガポールで経験する子連れに対する「びっくりするぐらいのおせっかい」について語ります。
子どもの写真と一口に言って…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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