子どもの歩行中の交通事故、7歳の死傷者数が突出 鳥取県警が分析

清野貴幸

 新入学期を前に、鳥取県警は2022年まで10年間の子ども(中学生以下)の歩行中の交通事故を分析し、発表した。年齢別の死傷者数は7歳(小学1、2年)が35人で最多。小学低学年では5月と11月に死傷者数が増える傾向が分かった。

 22年の歩行中の死傷者数は79人(死者2人、重傷者32人、軽傷者45人)で、前年より33人少なく、2年ぶりに2ケタ台となった。13年から10年間の推移をみると、歩行中の死者数が全死者数に占める割合は増減を繰り返し、歩行中の重傷者数が全重傷者数に占める割合は20~30%台にある。

 歩行中の年齢別死傷者数(10年間合計)では7歳の35人が突出して高い。これは高齢世代である81歳の27人、65歳の26人を上回った。8歳は24人、6歳が20人。学齢別の死傷者数では、幼児から小学3年までで計115人で、歩行中の子どもの全死傷者数の7割を占めている。

 月別の死傷者数をみると、小学1~3年では5月が13人、11月10人と、他の月より多いのが目立つ。県警交通企画課の担当者は、「5月は学校に慣れて交通ルールを忘れたり守らなくなったりすること、11月は日暮れが早まることが関係しているのではないか」とみている。

 歩行中の子どもの死傷者数の4割に法令違反があり、どの学齢でも飛び出しの違反が最多だった。

 内閣府警察庁などが主催する春の全国交通安全運動は、統一地方選の影響で例年より約1カ月遅れ、5月11日から始まる。県警は4月6~15日、通学路のパトロールなど新入学児童の交通事故防止を目的とした事業に取り組む。(清野貴幸)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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