聞き手・吉田純哉
「なんで学校に行かないといけないの?」。子どもは時々、素朴な疑問を口にします。
「どう受け止めるのか。大人が試されているんだよ」
絵本作家の五味太郎さんはそう話します。大人ができることって、どんなことでしょうか。
「知っているようなフリ、たちが悪い」
子どもには素朴な疑問がいっぱいある。フッと浮かんでくる。その疑問の中に、子どもが本当に言いたいことが含まれている。「なんで学校に行かないといけないの?」って聞くのは一番いい例。どう受け止めるのか。大人が試されているんだよ。
物事の根幹に迫るような質問ができるのは、10歳くらいまでじゃないかな。社会にはまだまだ無頓着で、個人でモノを考えている。「時間通り来なさい」「給食をきちんと食べなさい」なんて、社会の枠組みをじわじわと押しつけられていくけど、子どもには自分の疑問があるわけよ。
大人が、自分も分かっていな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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