子ども4人死亡の火災、1人は10歳の長男と判明 長野

 長野県佐久市臼田の歯科医師村山統一さん(50)方で14日に木造2階建て住宅から出火し、焼け跡から子ども4人の遺体がみつかった火災で、県警は18日、遺体の1人が村山さんの長男で小学4年の虎汰朗さん(10)と判明した、と発表した。死因は一酸化炭素中毒だった。

 出火当時、虎汰朗さんのほか、村山さんの妻の友人の30代女性と、その8歳、6歳、1歳の息子と娘(3)の計6人が2階で寝ていたとみられる。捜査関係者によると、女性は「全員2階にいたが、気づいたら煙が立ちこめ何も見えなくなった」と話しているという。女性と息子(1)は避難して無事だった。

 虎汰朗さんが通っていた同県佐久穂町の私立大日向小学校の桑原昌之校長はこの日、取材に「残念でしかないです」と話した。現場の隣に住む女性(70)は、元気にあいさつする姿が印象的だったと話す。新型コロナウイルスの影響で小学校のリンゴ狩り行事が中止になり、残念がる虎汰朗さんにリンゴをあげる約束をしていた。「家に取りに来てねと話していたのに。なんといっていいか」と話し、悲しんだ。

 無事だった女性の話などから、激しく焼けていた住宅1階の石油ストーブ付近には洗濯物が干してあったとみられており、火元となった可能性もあるとみて県警や消防が調べている。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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