子ら見守る騎馬隊のお馬さん コロナ終息を待ちわびて

 騎馬隊がある三つの警察本部の一つ、警視庁。令和になって最初の3月、11歳のオスの元競走馬が「令輝(れいこう)」と名付けられた。命名は厳しい訓練を乗り越えた一人前の騎馬の証し。そばには、いつも寄り添ってきた若手隊員の姿があった。

 「おはようございます!」。その日の朝も令輝は通学路にじっと立ち、横断歩道を元気に渡る小学生たちを見守っていた。背には水田昭子巡査長(33)。信号が青に変わると笛を吹き、「行ってらっしゃい」と見送った。

 東京都府中市のある住宅街。新型コロナウイルスの影響で休校になる前は、これがいつもの風景だった。

 近くの東京競馬場の一角に騎馬隊の拠点はある。水田さんは7歳から乗馬を始め、念願の隊配属から6年目。初めて騎馬に育て上げたのが令輝だった。

■地方競馬…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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