子育てと両立「してません」 男性市長には聞かないのに

 3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。世界経済フォーラムが昨年末に公表したジェンダーギャップ(男女格差)ランキングで、日本は世界153カ国中121位と過去最低の順位でした。影響したのは政治分野での女性の少なさ。進出を阻むものは一体何? 市長1年目、2代目女性市長、初の女性市長、独身、子育て中、専業主婦から国会議員――。多様なキャリアを持つ兵庫県の女性市長3人が語り合いました。

拡大する左から伊藤舞・兵庫県芦屋市長、中川智子・宝塚市長、稲村和美・尼崎市長=2020年2月24日午後0時30分、同県西宮市、石田貴子撮影

――全国の女性市長(特別区含む)26人のうち現在、3人が阪神間に集中しています。芦屋市は日本初の女性市長が誕生したまち。尼崎市は日本初の2代連続女性市長です。どんな背景があると思いますか。

中川智子・宝塚市長(以下中川) 宝塚は前市長と前々市長が汚職事件で辞職して、男性ばかりの政治にうんざりしていた。「クリーンな人」ということで市初の女性市長になった。頑張れそうな人を応援しようやないかみたいな雰囲気がある。

伊藤舞・芦屋市長(以下伊藤) 全国の地方議員での女性議員の割合は14%ですが、芦屋は24%、尼崎は26%です。

中川 うちは38%。

伊藤 女性の政治分野にかかわる裾野が広いと、女性リーダーも受け入れられやすいのかもしれない。

稲村和美・尼崎市長(以下稲村) 尼崎は通算連続5期、女性市長です。生まれた子が大人になるくらいの期間。市内で「市長って男でもなれんの?」と子どもが言っていたというエピソードを聞いたことがある。やっとここまで来たか、という感じです。

――それぞれ身近な先輩がいたか…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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