孤食と名付けた識者の反省 半世紀の研究で得た、指標より大切なこと

 ひとりで食べることを指す「孤食」。この言葉が初めて登場したのは1970年代だ。「共食」の言葉とともに名付け親は女子栄養大と名古屋学芸大の名誉教授、足立己幸さん(87)。「孤食」という言葉が定着する中、足立さんはこの言葉を生み出したことを「反省」してきたという。

 足立さんは半世紀前から孤食や共食の研究をしている。当時の栄養学は「何をどれだけ摂取したか」に重きが置かれていた。特定の栄養成分の種類や量で評価され、食事は栄養面でのみとらえられがちだった。

 そうした傾向に足立さんはこんな疑問を抱いた。

家庭の食事、子どもに描いてもらったら…

 「食事は単に薬や点滴で必要…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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