学びの裾野広げる 知的障害者の「大学」で駆ける青春

拡大するレクリエーションでじゃんけんをしてチームを決めるエルズカレッジおおさかの学生たち=2021年4月8日、大阪市浪速区、小若理恵撮影

 「健常者と同じように学びたい」という知的障害者らの願いに応えるまなびやが大阪市内にある。在学するのは特別支援学校の高等部などを卒業した19歳~22歳の学生52人。「大学」のような福祉事業所で全国的にも珍しい。新入生を迎えたばかりの学校生活の様子を紹介する。(小若理恵)

 4月上旬のある日、1~4回生が大阪市浪速区の「エルズカレッジおおさか」の近くにあるグラウンドに勢ぞろいした。

 新入生19人を迎え、初めて全員で楽しむレクリエーション。「ちゃんと並んで」。緊張気味の1回生に、先輩たちがてきぱきと指示を出す。「借り人競争」のゲームでは、チームの仲間と協力して「乗り物が好きな人」「朝食がパンだった人」などのお題に当てはまる人を探し出した。

拡大するレクリエーションの前に体操をするエルズカレッジおおさかの学生たち=2021年4月8日、大阪市浪速区、小若理恵撮影

 約2時間、みんなで声を掛け合いながら体を動かすと、1回生もすっかり打ち解けた笑顔になった。

知的障害がある学生が豊かな人生を送るために学びを深める全国でも珍しい施設「エルズカレッジおおさか」。記事後半では学生たちが互いに高め合い、成長していく様子をお伝えします。

拡大するみんなでレクリエーションを楽しむエルズカレッジおおさかの学生たち=2021年4月8日、大阪市浪速区、小若理恵撮影

 文部科学省によると、特別支…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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