学びの「カルテ」広がる 中室牧子さん、堀田龍也さんが描く未来

 GIGAスクール構想の本格化から3年目。各地の学校では、児童生徒の学習履歴などに関する情報を「カルテ」のように可視化する「ダッシュボード」と呼ばれる仕組みを導入する動きが広がっている。(編集委員・宮坂麻子

 ダッシュボードは、データを集約して可視化し、画面上で情報を把握しやすくするツール。児童生徒の出欠や学習履歴、調査への回答などの情報を個人の「カルテ」のように見られるようにしたり、学級、学年ごとのデータをグラフや表で可視化したりして、指導に役立てる自治体が出てきている。

後半では、中室牧子・慶応大教授、堀田龍也・東北大教授にデジタル活用の未来について語ってもらっています。

 導入4年目の大阪市立焼野小学校。登校した児童は、まず1人1台の端末を開き、「その日の気分」に合ったマークを選択する。晴れ、曇り、雨、雷……。教員によっては授業後に入力させて授業の反応を確認したり、下校前の入力で一日の変化を見たり。日々の入力データが一覧で見られるため、ふだん「晴れ」が多い子が「雨」をつけ出したら声をかけ、教員間で情報共有して目配りするという。

 子どもに日々「気分」を入力…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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