All Nippon NewsNetwork(ANN)
東京大学では、20~21日にオンラインで学園祭が行われました。東京大学の『五月祭』は例年約16万人が訪れ、その名の通り、5月の開催が恒例でした。今年は開催を延期したうえ、模擬店はなく、多くの企画が事前に撮った映像を公開する形となりました。
『五月祭』常任委員会・片野あかり委員長:「オンラインでまで(学園祭を)やる意義があるのかは焦点になったけれど、学生の活動発表の場を用意するのが委員会の役割。今回の“オンライン五月祭”は、前代未聞の状況下でやれる内容としては大成功。『五月祭が一つの思い出になった』という参加団体の人がいて、中止にしていたら、そういうものがすべてなかったと思う。中止にしなくて良かったと思っています」 イベントの新しい形が模索される一方で、いかに安心を確保するかの試みも始まっています。東京・天王洲で開催されたアート展『artTNZ』では、アプリを使って来場者の感染リスクを把握するシステムが導入されました。参加者は、来場する10日以上前から自分の健康情報を入力。さらに、事前に自宅に届くキットで抗体検査を実施します。ここまでで問題がなければ、通常通り入場。発熱やせきがなくても、健康管理アプリが感染の可能性を指摘した場合、イベント会場でPCR検査を受けてもらい、陰性が確認されれば、そのまま入場。陽性が出たら、医療機関を受診してもらいます。いくつもの検査を重ねることで、感染の可能性が低い人だけが入れる仕組みです。
来場者:「第3波が来るかもしれないし、備えあれば憂いなし」「ここまで難しかったので、検査キットが届いても、そこまでいっちゃうと見に行く?って感じじゃない」 しかし、専門家は感染者の入場を完全に防ぐことは難しいと指摘します。
健康管理体制を監修、東京医科歯科大学・藤原武男教授:「偽陰性の問題がありますので、まだまだデータを蓄積していくこととか、(偽陰性の)確率を下げるシステムを構築して、安心してイベントをやる」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース