学校でタブレット故障多発、情報教育に詳しい校長が後任の教育長へ

能登智彦

 県立学校に配備した「1人1台」のタブレット端末の故障が相次ぎ、徳島県教育委員会の榊浩一教育長(60)が責任を取る形で退任の意向を固めたことを受けて、後任に同県東みよし町立昼間小学校の中川斉史(ひとし)校長(58)の起用が固まった。中川氏は情報教育に詳しく、故障対応にもあたっており、県と県教委が適任と判断したとみられる。

 県は7日までに一部の県議らに伝えており、開会中の県議会定例会に後任人事案が追加提案される見通し。

 県教委などによると、中川氏は県内の学校教諭などを長年務め、学校現場に精通している。昨年4月から現職。

 「教育情報化コーディネータ1級」の認定を受け、タブレット故障問題で県と県教委が昨秋に緊急組織した「教育DX加速化委員会」(委員長=伊藤大輔副知事)の副委員長を務めている。子どもらに端末やネットワークなどを整える「GIGAスクール構想」関連の著書もある。

 中川氏は7日、朝日新聞の取材に「コメントできない」と述べた。

 県立学校のタブレット問題では、2020年度に配備した1万6500台のうち半数以上が故障した。榊教育長が来年3月の任期満了を待たずに退任する意向を固め、後藤田正純知事も交代させる考えを示唆していた。(能登智彦)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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