教育現場で、テレビで、川柳がじわりと広がる。話し言葉で、どんなテーマでも詠めるから初心者も親しみやすい。一方、前衛的な表現の「現代川柳」に取り組み、注目の若手も。自由で懐深い世界を追った。(小林祝子)
教員志望者 子の多様な表現受けとめ
「お題はプール。30秒で言って!」。帝塚山大学教育学部(奈良市)の国語科教育法の授業。徳永加代教授の呼びかけに「塩素の匂い」「冷たいシャワー」「次の授業が眠い」。マイクを回す約40人の学生から次々に言葉が飛び出す。笑い声がわき、「何やそれ」と突っ込みも。この連想の「ゲーム」は川柳を詠むための下準備だ。「テーマにどう切り込むか、まずイメージを耕すことが大切」と徳永教授。
学生どうしの講評もある。「机」がテーマの「はがれないいつ貼ったかもわからない」には、「古いシールを爪ではがす様子が浮かんで笑える」「懐かしい気持ち」と声が上がった。
学生の多くが小学校教諭を目…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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