学校で、日本語指導が必要な外国籍の子どもが増えています。外国人保護者にとって悩みの一つが、学校からのお便りなどが読めず、内容が分からないことです。
どう改善していけばよいのか。外国ルーツの子どもや保護者らを支援するNPO法人青少年自立援助センターの田中宝紀(いき)さんは、お便りをメールで送るなど、連絡方法の「デジタル化」をあげます。
外国人保護者の支援の現状や課題を、詳しく聞きました。
大事な情報、見極めも大変
――外国人家庭には、どんな苦労がありますか。
外国人保護者にとって、大きな悩みの一つが「お便りが読めない」ことです。
日本語のお便りの中にアルファベットがあれば、そこから類推したり、数字があればお金が関係しているのかと心配して、私たち支援者に尋ねたりしてくることもあります。
学校のお便りは枚数が多いだけでなく、時候のあいさつから始まって全体的に長いこともあり、要点がつかみにくいです。外国人がその中から、大事な情報を見極めるのも大変です。
学校の先生にとっても、外国人保護者に連絡事項が伝わらないことが、大きな負担になっています。
コロナ禍でSOS出しづらく
――支援団体にたどりつかない方はどうしているのでしょうか。
情報の内容がわからないまま、過ごしてしまう場合も多いです。
記事の後半では、今後問題になる外国人が分散して住む「散在化」から生まれる課題や、問題解決のためのデジタル化のメリットなどを詳しく紹介します。
特にコロナ禍で、保護者会な…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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