名古屋市立中学1年の女子生徒(13)が9日に自殺した問題で、女子生徒が通っていた中学校で16日、臨時の保護者会が開かれた。女子生徒はLINEで嫌がらせを受けていると学校に相談していた。同市教育委員会によると、市立中学校の生徒がネットで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる事案は昨年の1、2学期だけでも118件にのぼるという。
名古屋市教委の昨年11月の調査によると、スマートフォンや携帯電話を利用する児童・生徒の割合は小学5年で52%、中学2年で76%にのぼる。ネットを通じた嫌がらせは「SNS上に『いい子ぶっている』などと悪口を書かれる」「ゲームセンターで遊んでいる様子を無断で撮影して掲載される」「友達同士の会話を無断で録音されて拡散される」などがあったという。
学校側は被害の相談があれば加害側に事実確認し、指導や書き込みを削除させるほか、深刻な場合は警察に相談することもある。だが市教委の担当者は「LINEグループのような閉ざされた世界で、子どもたちがどんなやりとりをしているのかは全く分からない」と把握が難しい面があることを認める。
今月亡くなった女子生徒は昨年11~12月、校内の生徒からLINEグループで誹謗中傷の投稿をされたと学校側に2回相談した。この時、「(当該生徒の)名前は言いたくない」と話したという。学校側は生徒指導担当の教諭らで情報を共有し、12月に学年集会や全校集会でSNSで嫌がらせの書き込みをしないよう指導。女子生徒は今年1月の相談で初めて2人の生徒名を挙げたが「やり返されるのが怖い」と、指導をしないよう頼んだため、学校側は直接的な指導をしなかった。女子生徒はその頃から遅刻や欠席などが目立つようになり、スクールカウンセラーのカウンセリングを受けさせたり、登校しても別室で過ごさせたりする対応をしてきたが、命を守ることができなかった。
この問題は「いじめ防止対策推進法」の「重大事態」として、第三者の有識者による「いじめ対策検討会議」で学校側の対応のあり方についても調査されるとみられる。
16日夜に中学校で開かれた臨…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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