甲府市の山梨県立甲府城西高校で、進路模試の受験代金などとして保護者・生徒から集めた学校徴収金約400万円が使途不明になっていることが分かった。同校と県教育委員会が27日夜、発表した。PTAで雇用し、1人で会計処理を担当していた40代の女性職員が、複数の会計間で不適切に流用していたことを認めたという。
同校によると、模擬試験の業者から4月20日、前年度の代金に未払いがあるとの連絡があり、調査したところ、模試や校内で着用する服の代金などの未払いが30件、計399万9817円確認されたという。同校は「警察にも相談しながら使途不明金の全容解明を進める」としている。
このPTA職員は2017年から勤務。教材購入などに使う進路指導費、進路模試の会計、体操着などの購買会計の3会計の管理を担当していた。進路指導費は一括徴収し、年度初めに保護者から銀行に振り込まれる。模試の代金は現金で集めていた。購買費も追加購入の場合は現金で集めていたという。
職員は私的流用は認めていないが、会計担当者として弁済の意思を示した。だが、60万円程度の弁済にとどまっており、残りはPTA名誉会長として職員を雇用している校長がたてかえたという。
「信頼して任せていた」
県教育委員会は28日、県立…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル