井上信治科学技術担当相は26日、日本学術会議の梶田隆章会長と内閣府で会談し、学術会議が進めている組織の見直しについて「学術会議を国の機関から切り離し、しっかり組織のあり方も見直してもらいたい」と伝えた。民営化や独立行政法人化など具体的な組織形態は学術会議が検討するよう求めた。井上氏が会談後、記者団に明らかにした。 井上氏はまた、記者団に「国会でも議論があり、国民からもいろんな声がある。それを踏まえて私の意見を申し上げた」と説明。「一つの選択肢として考えてもらいたい」とも語った。井上氏によると、学術会議側からは「ナショナル・アカデミー」としての役割を果たしていきたいとの考えが伝えられたという。 学術会議をめぐっては、組織のあり方を検証する自民党のプロジェクトチーム(PT)が年内の提言取りまとめに向け、民営化も含めた検討を進めている。井上氏の発言は、こうした自民党内での議論が念頭にあるとみられる。 一方、梶田氏は井上氏との面会に先立ち都内で記者会見を開き、菅義偉首相が任命を見送った会員候補6人と面談したことを明らかにした。梶田氏は今回の任命見送りで6人が「精神的な面を含めて大変なご苦労をされている」と強調。6人が指導する学生たちにも「心ない言葉が浴びせられるなど憂慮すべき事態が起こっており、強く遺憾に思う」と語り、6人の任命を求めていく考えを示した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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