宇宙ごみ低減 首相呼びかけ G20首脳昼食会で(産経新聞)

 安倍晋三首相は20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、人工衛星やロケットの破片などスペースデブリ(宇宙ごみ)の低減に向けた国際協力を29日の首脳昼食会で呼びかける方向で調整していることが24日、分かった。宇宙領域の覇権を争う米中露3カ国の首脳がそろうG20の場で協調の必要性を示し、デブリ対策の国際ルール策定を主導したい考えだ。

 世界経済を主要議題とするG20でデブリ問題が本格的に取り上げられるのは初めて。サミットが開かれる国際展示場「インテックス大阪」(大阪市)では期間中、デブリへの接近や軌道変換など日本が有する最新技術が展示されるほか、世界初のデブリ観測衛星の打ち上げを目指す宇宙ベンチャー「アストロスケール」(東京都)の事業も紹介される。

 宇宙空間には直径10センチ以上のデブリが約2万個存在するとみられる。秒速7~8キロで高速移動するデブリが人工衛星や国際宇宙ステーションに衝突すれば宇宙の長期利用に深刻なダメージを与えかねない。

 デブリ対策には米中露の参加が不可欠だが、宇宙は軍事とサイバーに密接にからみ、米国と中露の対立は根深い。一方、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)では21日、日本が主導する形で提案したデブリ低減に関する国際ガイドラインが採択された。宇宙の平和利用の立場から技術開発を進める日本がデブリ対策でイニシアチブを発揮し、G20議長として“安倍カラー”を打ち出す狙いもある。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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