宇治茶の産地で新茶初摘み 元会社員の農園主が作る英国からの特注品

【動画】宇治茶の産地で新茶の収穫始まる=樫山晃生撮影

 宇治茶の産地のひとつ、京都府和束町で新茶の収穫が始まっている。同町の茶園森福では22日が初摘み。知人など助っ人も駆けつけて、手摘みで収穫作業をした。

 茶園主の森崎領さん(38)は、会社員から8年前に茶農家に転身した。茶畑はふもとから軽トラックで狭くて急な農道を10分ほど登った場所にある。

 同町では近年、従来の煎茶に加え、抹茶の材料となる碾茶(てんちゃ)の生産が増えているが、森崎さんはITの知識も生かしてインターネットで海外にも販路を伸ばしつつある。山あいの畑に残っていた在来種の木から付加価値の高いお茶を生産している。

 この日収穫したのは、英国のバイヤーから依頼された特注品。新茶の「一芯二葉(いっしんによう)」という芽と、その下の2枚の葉を摘む必要があった。参加者は黄緑色の新緑を丁寧に摘み取り、次々とかごに入れていった。

 森崎さんによると「3月が暖かかったため芽吹きが早かったが、4月に気候が安定して生育が例年並みに近づいてきた」という。

 新茶の収穫は八十八夜の5月2日を過ぎて5月末ごろまで続く。樫山晃生

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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