宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)が昨年11月、JR宇都宮駅東口付近を試運転中に脱線した事故で、宇都宮市は21日、有識者会議がまとめた中間報告を公表した。
中間報告では、想定していた速度ではカーブを曲がりきれなかった可能性があるとして、速度を落とす必要性が指摘された。市は速度設定を見直すとともに、遠心力によって車輪がレールの水平方向に向かって押し出される「横圧」を分散するために線路の幅を狭くするなどの安全対策を実施する。
この日開かれた市議会議員協議会で佐藤栄一市長が報告した。中間報告や市側の説明によると、脱線現場付近は、駅方向に向かう車両が下り線から上り線に入る軌道の分岐点であり、さらに右カーブが続く区域になっている。制限速度はそれぞれ時速15キロで、事故当時の速度は時速13キロだった。
工事費は概算で約5千万円
脱線事故が起きたのは、軌道…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル