新型コロナウイルスの感染拡大で経営が厳しくなっているライブハウスを支えたいと、福岡の音楽関係者が立ち上がった。4月末までネットを通じたクラウドファンディングで寄付を募っている。ゆかりの著名ロッカーも協力する。
寄付を呼びかけるのは、中洲を中心に活動するジャズコーラスグループ「The Cotton Sisters(ザ・コットン・シスターズ)」のリーダー・チバマサミさん(49)。グループは、国内有数のジャズコンテスト「浅草JAZZコンテスト」で一昨年のボーカル部門グランプリに輝いた。
ライブハウスの苦境をチバさんが知ったのは、国内の累計感染者数が500人を超えた3月半ば。福岡市のある老舗ジャズバーの経営者が「またライブがキャンセルになってしまった……」と、フェイスブックの投稿で嘆いていた。
ライブハウスは3月から各地で、公演中止や来客減により休業に追い込まれる店が増えている。カフェやバーを併設していれば、わずかでも来店客を期待して営業を続けられるが、箱物のみだと収入が途絶える。さらに福岡県では緊急事態宣言の対象区域となり、事態はより深刻だ。
通常、公演は約3カ月前から日程調整が始まるため、たとえ再開しても元通りの営業ができるのはしばらく先になる。店そのものを存続させるため、少しでも力になりたいとチバさんが考えついたのがクラウドファンディングだった。
翌日、フェイスブックで計画案を投稿。すると、それを目にした音楽プロデューサーが著名ロッカーの協力を取りつけてくれた。
1970~80年代に福岡のラ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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