群馬県の榛東村や高崎市などで、収穫時期を迎えたブドウやナシが相次いで大量に盗まれている。何度も被害に遭った農園もある。県内では豚が大量に盗まれたばかりで、県警が窃盗事件として警戒を強めている。
県道沿いにブドウ園と直売所が並ぶ榛東村広馬場の産地。少し脇に入った生産者の井上力四郎さん(70)のブドウ園では、8月29、30両日の未明ごろ、高級品種シャインマスカット計約50房が盗まれた。もぎ方が明らかに違っていた。
井上さんは「やっとここまで育てたのに」と話す。先代から引き継いで半世紀になるが、大量に盗まれたのは初めてという。「ネットで転売もできる時代。出来心で盗む量じゃない」。防犯パトロールの出発式では産地の会長として「コロナ禍で経済的に苦しくなる中、窃盗が増えるかもしれない」と、8月中旬に注意を呼びかけた矢先だった。
29日に盗まれると、すぐにひもに触れると音が鳴る防犯ブザーやセンサーライトを設置したが、翌日も被害に。近くの農家でも被害が報告されており、悔しさを募らせている。
ナシの産地として知られる高崎市の里見地区の農家も被害に遭った。
8月30、31両日と9月3日…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル