安保法制違憲訴訟、法廷に立った元裁判官が語った思い

 安保法制違憲訴訟で、ある人物が先月20日、名古屋地裁の法廷で原告の一人として意見陳述に立った。今から半世紀以上前、自衛隊が憲法9条に違反するかどうかが争われた「恵庭事件」の判決にかかわった陪席裁判官。当時の思いを少しずつ語り始めている。

 「私は元裁判官です。最初の訴訟事件が、自衛隊法違反の恵庭事件でした。司法の判断は人間尊重の原則に立って人権を保障することです」。猪瀬俊雄さん(83)=愛知県春日井市=は意見陳述をこう切り出し、「安保法制は戦争につながりかねない深刻な危険性をはらむ」と訴えた。

 1962年12月。

 北海道千歳郡恵庭町(当時)の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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