安倍元首相の奈良入り「一般への周知はしていない」 自民県連が会見

 安倍晋三元首相が奈良市で銃撃された事件を受け、自民党奈良県連が8日午後1時から市内で記者会見した。

 参院選奈良選挙区に立候補している党公認候補の選対副本部長を務める堀井巌参院議員や県連幹部らが出席。いずれも終始、沈痛な面持ちだった。

 堀井氏によると、安倍元首相はこの日午前11時20分ごろに演説会場に到着した。同29分から演説を始め、同31分ごろに銃撃されたという。堀井氏は「民主主義を根底から脅かすもので、決して許されない。ご回復を心から祈っている。県連、候補者、事務所はいま、安倍元総理にかんする情報を事務所で待っている」と述べた。

 会見で堀井氏が説明した主な内容は次の通り。

 「昨日夕方、元総理の来県が決まった。一般への周知はしていない。推薦団体にはお知らせした」

 「犯行について前触れはなかった。容疑者に見覚えはない。警備体制は、歩道に多くの人がいたので、聴衆の整理は私どもスタッフが15人で対応した。要人警護は県警などが対応したが、人数は詳しくはわからない」

 「私(堀井氏)は元総理の演説台のすぐ隣にいた。突然大きな音が鳴った。その後、元総理が倒れられたということだ。救護の方々が心臓マッサージをしていた。元総理との受け答えは、見ている範囲ではなかったように思う。(元総理の)声も聞いていない」

 「元総理の背後は車などがあるので、人が立てない場所。聴衆には歩道で聴いていただいた。演説まで、不審な動きなどは検証しないと。元総理が演説している間はみんな元総理の方向を向いていた」

 「背後から銃声が2回聞こえた。突然大きな音が2回。それで気づいた。少し間隔が空いたように思う。1回目はものすごい音だった。何か爆発したんではないかと思った。(容疑者が)どう動いたかの記憶を持ち合わせていない」

 「演説はおおむねスケジュール通りに進んでいた。元総理は歩道から手を振る方々に手を振っていた。2発の銃声の後、警護の方たちが容疑者を覆いかぶさるように取り押さえた。もう容疑者の姿は見えない状況だった。叫び声などは聞こえなかった。とっさのことだったので元総理の正確な動きをたどるのは困難だ」

 「推薦団体には元総理を迎えての演説会をやるとお知らせした。候補者のSNSでツイートした人がいたかもしれない」

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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