安倍晋三元首相の葬儀に合わせ、各地の教育委員会が学校に国旗や校旗の半旗(弔旗)掲揚を促していたことが、相次いで明らかになっている。実際に掲揚した学校があるなか、現場には疑問の声もある。
7月8日に銃撃され亡くなった安倍氏の家族葬は12日に東京都内で営まれた。
福岡市教育委員会は12日付で、市内全ての市立小中高校と特別支援学校の計226校の学校長宛てに、「民主主義を擁護し、犠牲となった安倍晋三元首相を悼む弔旗掲揚について」と題する文書を通知。12~15日に、半旗掲揚への「配慮」を求めた。
30代の男性教諭が勤める学校は、通知を受けて半旗を掲揚した。職員朝礼で、校長から「半旗を揚げます」と短く報告があったという。
この教諭は「個人で哀悼の意を示すのは構わないが、なぜ学校として弔意を示さなければならないのか。子どもや保護者から理由を問われたら、どう説明したらいいのか」と話す。
ただ、当時は終業式直前の慌ただしい時期。男性は「仕事に追われて冷静に考える時間もなかった」。朝礼で意見や異論は出なかったという。
40代の男性教諭が勤める学…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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