柴田秀並、畑宗太郎、東郷隆
安倍晋三元首相の関係政治団体の2021年分の政治資金収支報告書が、11月29日までに公開された。憲政史上最も長く政権を担った安倍氏。最初に首相に就任した06年以降の収支報告書からは、パーティーを中心に年間2億円前後が安定的に集まっていた実態が見て取れる。一方、死去によって、残る資金はどうなるのだろうか。(柴田秀並、畑宗太郎、東郷隆)
総務相や山口県選挙管理委員会に届けられていた安倍氏の関係政治団体は6団体ある。
ピーク時には2億円超
自身が代表を務めていたのは資金管理団体「晋和会」と、政党支部「自由民主党山口県第4選挙区支部」。この2団体の収入が特に多かった。ほかの四つは、政治資金規正法の規定に従い、自身を支持・推薦する団体として安倍氏が認めていた「安倍晋三後援会」「山口晋友会」「山口政経研究会」「東京政経研究会」。21年当時、この4団体は秘書が代表で、いずれも「主たる事務所の所在地」の住所は山口県下関市にある安倍氏の地元事務所と同一だった。
朝日新聞は、6団体の06~21年分の収支報告書(公表時点分)を集計した。団体間のやり取りや安倍氏本人からの寄付を除くと、ほぼ毎年総額1億5千万~2億円超の収入があった。
第1次政権が発足した06年…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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