渡辺七海 松浦祥子
安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良地検は17日、山上徹也容疑者(42)=殺人容疑で送検=の事件当時の精神状態を調べる鑑定留置について、今月29日までだった期間を来年2月6日まで延長すると発表した。
17日に地検が奈良簡裁に請求し、同日付で認められた。地検は延長を求めた理由について、「捜査上の必要から」とだけ説明し、詳細は明かさなかった。
山上容疑者は7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選の街頭演説中だった安倍氏を背後から銃で撃ったとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、その後、殺人容疑で送検された。これまでの調べでは、母親が多額の献金をした宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」への恨みが動機の一つとされる。
地検は山上容疑者の事件当時の精神状況から刑事責任を問えるかを判断するため、7月25日に身柄を奈良県警奈良西署から大阪拘置所に移送し、鑑定留置を始めていた。
県警は殺人容疑のほか、山上容疑者がつくった銃の鑑定を進めるなど、銃刀法違反などの容疑も視野に捜査を進めている。(渡辺七海)
「慎重に検討しているのでは」
鑑定留置は、刑事訴訟法に基…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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