野間あり葉 谷瞳児
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐって、裏金作りの疑惑が浮上している。パーティーを通じて作られる金のもととなるのがパーティー券だ。それは一体どんなものなのか。
朝日新聞は、「清和政策研究会(安倍派)」が今年5月16日に東京都内で開いたパーティーの未使用の券を入手した。
長方形の紙の券には「入場券」「清和政策研究会との懇親の集い」と記され、会費は「20、000円」(2万円)で、「*本券を当日受付へご提示下さい」との注釈があった。「ご芳名」「ご住所」「貴社(団体)名」「ご紹介者」を記す欄もあった。
この未使用の券を保管していたある業界の政治団体の担当者は「同じパーティー券の購入依頼が毎年、複数の議員から届く」といい、「販売ノルマがあるとの報道を見て納得した」。裏金化の疑いについては「ポケットマネーではなく政治活動に使っているのならいいのでは」と話す。
一方、今年、派閥のパーティー券を10枚購入した機械加工会社の幹部は、実際にパーティーに出席したのは1人だったと取材に明かし「企業は議員に頼まれたら断れない」。
10人が出席するつもりは初めからなく「(出席しない)9人分は実質的には寄付だ」という。「適当に付き合っておくしかないけど、こんなやり方を続けていいのか疑問はある」
別の政治団体の担当者は裏金化の疑惑についてこう口にした。「お金が政治活動以外に使われると思って券を買ってはいない」(野間あり葉、谷瞳児)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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